【レポート】第22回 医ケア児家族とその家族のための防災講座&体験会 開催しました!
2023年11月5日㈰10:30~11:30に株式会社 エール(岡山市北区今6-5-23)で開催した『キャンピングカー体験会』のご報告です!
今回も、ひなんピングのInstagramアカウントからインスタライブ生配信を行い、生中継でお届けしましたよ!
見にきてくださったみなさま、ありがとうございました。
今回インスタライブをしてくれたえまママの飾らない様子がとても見やすく、一緒にイベント体験している感覚になれますよ。(家族のホンネでえまママの体験談公開中)
会場に来られなかったみなさまも、ぜひキャンピングカー乗車体験してみてください(o^^o)
アーカイブをInstagramでご覧いただけます♪
Instagram▷@hinanping
開催場所は、ひなんピングのイベントで何度もおじゃましている株式会社エール。
エールさんの詳しい説明は過去記事をご覧ください↓↓↓
【レポート】第21回 医ケア児家族とその家族のための防災講座&体験会 開催しました!
リアルでは、大学院生さんが勉強のために参加してくださったり、つばさクリニックの理事長が応援に来てくださったり、エールのスタッフさんがお手伝いしてくださったり、山脇酸素のスタッフさんたちが見守ってくださる中イベントがはじまりました!
救助時に活躍する担架(タンカ)を実際に使ってみよう!
災害が起きたときに対応できるように、キャンピングカーまでの移動を想定して、実際に担架を使用してみました!
今回用意した担架は『マツナガの担架 ポール担架シリーズ』2~4名で使用する運搬具です。
今回はひなんピングスタッフ(女性)と、つばさクリニックの理事長(男性)が2人で担いでみました。
まず初めに体験したのはこの記事を書かせていただいている井上の息子くん。
身長約130㎝体重約30㎏の小学4年生男児です。
これは軽々と持ち上がりました!
次に167cmの男性。
山脇酸素の小林さんがご協力くださいました。
これも軽々と持ち上がりました!
ただ、寝ている様子、少し窮屈にも見えますね…?
でも、実際はこのくらいであれば問題なく運ぶことできるそうです!
こういった日常では使わないものも、実際に使用してみることで使用感がわかり、いざという時に対応する準備として備えられてとても良い体験となりました!
医療的ケア児えまちゃん!はじめてのキャンピングカー乗車体験!
今回のメインイベント!
医療的ケア児えまちゃんが、実際にキャンピングカー内で過ごせそうか…リアルな想定をするために乗車体験をしてみました!
まずは、えまちゃんの病気や注意する点を簡単にご説明します。
えまちゃんは骨形成不全症で骨が折れやすい病気です。
移動時は基本的にいつも使っているコットでの移動となります。
吐き戻しや、骨折のリスクもあるため、なるべく平行に移動を心がける必要があります!
次に、えまちゃんに必要な医療的ケアグッズのご紹介。
・経管栄養(鼻から出ているチューブ)
・酸素ボンベ(自宅では酸素濃縮器使用)
・人工呼吸器の機械
・サチュレーション(酸素飽和度、心拍の計測器)
酸素ボンベ、人工呼吸器、サチュレーション、コットを同時に移動する必要があります。
普段の移動では、家族がいるときはこの様にお父さんがえまちゃんのコットを両手で持ち運び、酸素ボンベ、持ち出し用の呼吸器、サチュレーションをお母さんが持って、いっしょに移動します。
家族がいないときは、お母さんがひとりでこれを全部いっしょに持って移動しています。
のんちゃんすごいですね!母は強し!
「もしもの時を想定して、わたしひとりでもできるようにならんといけんから!」と、普段から意識して頑張っていてさすがですよね。
今回は人数も多くいたので、借りれる手を借りながらなるべくいつも通りに乗車を試みてみました。
コットをお父さんが持って、お母さん(はインスタライブ説明中なので)の代わりにわたし(井上)が酸素ボンベと呼吸器を、息子がサチュレーションを持って移動しました。
キャンピングカーの乗車口は、大人ひとり分の幅です。
いつもなら、男性一人で担げるコットも、この幅だと担いでの乗車は、ちょっときびしい様子。
なるべくえまちゃんから離れないように注意して先に機械類を持った人が乗車して、コットを上で受け取る人、下から担ぐ人、最低でも3人の手がないとキャンピングカーへの乗車は難しいということがわかりました。
慣れてくると違う方法が見えてくるかも知れませんが、今回はこんな感じの乗車法となりました。
通路も少し狭かったですがなんとか乗り込み成功です!
4人掛けのテーブルとイスにもなる部分をあらかじめベッド使用にしていたため、その一番ひろいベッド部分にえまちゃんがコットごと乗車しました。
実際に公道を走るとなると、また固定などの問題もあるので違う方法での乗車法を考えるようになると思いますが、今回は「避難したとき」の想定なので、停止している前提でこの一番ひろいベッドを使用しました。
まずは、空調、クーラーも付いていて、上部には換気扇もあります。
清潔な空気を保てそうです。
乗車口上部にいろいろな電源スイッチがあります。
キャンピングカーには、サブバッテリーが設置されているのでエンジンを切っていても電源使用可能です。
食料を保管しておく冷蔵庫も完備。
他にも水道やガスコンロも常備してあるので安心です。
えまちゃんが使っている呼吸器の電源が正しく作動するか、キャンピングカー内のコンセントに差し替えて動作確認をしてみました。
問題なく作動しました!
キャンピングカーのエンジンを切り、サブバッテリーを使用した状態で電源を使用しても機械は問題なく作動することが確認できました!
これでひと安心ですね。
そして、本日参加してくださった、えまちゃんがお世話になっている山脇酸素さんに『災害時に酸素の機械やボンベをキャンピングカーまで持ってきてもらうことが可能なのか?』という質問をさせていただいたところ、「可能です」というお返事をいただきました。
状況にもよりますが、協力できる範囲で対応してくれるそうなので、みなさんもお使いの酸素会社さんに災害時の想定で対応可能かどうかあらかじめ確認してみてはいかがでしょうか?
実際に宿泊する想定で、家族はいっしょに過ごせるのか!?と、気になるところだと思います!
えまちゃんがいた1階のベッド部分は運転席の後ろ部分になりますが、その運転席の上部も実は寝床になるんですよ〜✨️
実際に寝てもらいました!
家族4人くらいで寝られそうな広さがあります。
えまちゃんがいたベッドの横にも長椅子があるので、そこでも1人は充分休めますよ。
普通の乗用車だと、寝る場所に困ってしまうと思いますが、キャンピングカーだとこうした宿泊できる設備が整っていることが前提なので、家族でも広々使えそうですね♪
防災用ダンボールトイレ・ダンボールベッド体験
続いては、防災用ダンボールトイレとベッドの使用感を体験してみました!
ダンボール素材ってどんな感じ?大丈夫なの?と思われる方もおられると思うので、実際に組み立てたものを目で見て体で体験してみました!
座った感じはまずまず…
実際に使用する際は、中にビニール袋や新聞紙、液体を固めるもの(凝固剤)などを入れて対応できるそうです。
ただはやり、紙素材なので水分が散ったりした場合のにおいや衛生面の問題も出てくるとは思います。
そこは個々で注意しながらの使用になりそうです。
でも、ダンボールとは思えないしっかりした作りでしたよ!
便座もふたも付いていて、いつも通りのトイレの配慮がされているように感じました。
そして、次にダンボールベッドです。
167cmの女性スタッフが寝転がってこのくらい。
173cmの男性が寝転がってこのくらい。
153cmの母と130cmの息子の親子で転がってみたらこんな感じでした。
ベッドの中身はこのように格子の作りになっていて、通気性もよく、頑丈になっているので、しっかりした寝心地でしたよ!
詳しくはコチラから▶株式会社タカオカの防災用品
山脇酸素さんに学ぶ!在宅酸素、人工呼吸器などの機械の説明、災害時の対応について
そして今回特別ゲストとしてお越しくださったのは、えまちゃんがお世話になっている山脇酸素さんです!
本社が広島県尾道市ということで、令和3年9月3日に尾道市と「医療的配慮が必要な要援護者(在宅酸素療法者)への協力に関する協定」が結ばれました。
災害時において酸素ボンベや医療機器の手配、供給電源の確保、使用時の周囲への気遣い等あって避難所への避難に不安を持つ患者に対して迅速に対応できるように協定を結んで協力体制を整えているそうです!心強いですね!
今回は、各機械の説明をして下さいましたよ!
酸素濃縮機や呼吸器VIVO45LSの説明、ポータブル予備電源の紹介など。
呼吸器VIVO45LSの予備電源のもち時間は9時間、それプラスでVIVO専用のポータブル充電器が18時間、全部をうまく組み合わせれば20時間はもつようです!
ただ、ポータブルの予備電源については、通常での貸出はしておらず、ご希望の際(旅行のときなど)はかかりつけ医の診断書が必要になるようなので、事前に担当医とも相談してお試ししてみてはいかがでしょうか?
その他にも実際の使用状況などの説明をしてくださいましたが、専門的なことになりますので、よかったらライブ配信のアーカイブより、山脇酸素小林さんのご説明をお聞きください✨
Instagram▶ひなんピング『キャンピングカー体験』
山脇酸素さんホームページ▷山脇酸素株式会社 在宅酸素でQUALITY OF LIFE を応援する
みんなで食べよう!防災食!
そして、最後に防災食の実食です!
みなさんの身近になってきた防災食品。
でも、実際に食べたことがあるという方は少ないのではないでしょうか?
ということで、今回は来場して下さったみなさまとひなんピングのスタッフが実際に食べてみて、食レポさせていただきましたー!
今回食レポするのはコチラ!
マルハニチロさんの防災食品4種類!
陸上自衛隊戦闘糧食モデル やきとり、鶏と根菜のうま煮、やきとり、煮込みハンバーグ、ポークソーセージステーキです!
(ひなんピングのホームページ内でもこちらの商品を販売する予定ですので、もうしばらくお待ちください。)
5年保存可能商品になります。
それでは、実食!
ライブ配信担当のんちゃんに見守られながら食レポしてくださったのは訪問診療・在宅医療専門つばさクリニックの中村理事長です。
ハンバーグを食べてみてもらったところ…
『全然おいしいんですけど、すごくジューシーに作ったハンバーグというよりは…コンビーフみたいな感じの…ぎゅっと詰まった感じです。コンビーフ好きなんで全然おいしいのですが^^』
という感想でした!
ありがとうございましたm(_ _)m
そして、ほかのスタッフも食べてみたところ…
煮物は『安心する味、根菜が柔らかくて食べやすい』
やきとりは『柔らかくてあまじょっぱい』
ハンバーグは『トマトソースがおいしくて肉肉しい』
ソーセージステーキは『ソーセージみたい、塩味があっておいしい』
などの感想でした。
どれも災害時などにも満足できそうな、しっかりした味付けだったようです。
みなさん1種類ずつ食べていただいたのですが、やはり好みはさまざま違ったようでした。
いざという時のために実際に食べてみて『自分の好きな防災食』を用意しておくことががんばれる秘訣だそうですよ!
みなさんも実際に食べてみて、好きな味を見つけてみてはいかがでしょうか?
この事業は、公益財団法人橋本財団の助成を受けて運営しています。