もしも地震が起きたら?身を守るための基礎知識!
災害対策には、自助、共助、公助という3つの言葉があります。
自助とは、自分や家族の身を自ら守ること。
共助とは、友人や近所の人たちと助け合い協力し合うこと。
公助とは、国や県など行政が支援や救助を行うこと。
国や県などの行政がすぐに災害現場に駆けつけてくれるとは限りません。
行政の支援を待つ間、正しい知識を持って自分や家族の身を守れるようにしておくことが大切です。
今回は、地震が起こった時の自助の方法について紹介していきます。
地震が起きた時の対処方法
地震はいつどこで起こるかわかりません。
家にいる時や、外にいる時、どこにいる時でも地震に対処できるようになればいざという時安心です。
家にいる時
まずは自分の身を守りましょう。
地震が起こったら、家の中で1番安全と言われている玄関に避難し、出口を確保するためにドアを開けておくことが大切です。
すぐに玄関まで避難できそうにない場合は、頑丈なテーブルや机の下などに避難してください。
地震が一旦収まったら、ガスの元栓を閉めて火災が起きないようにしましょう。
出かけている時
出かけている時は、できるだけ高い建物から離れてください。
高い建物の近くにいると、地震が起きた時、看板や外壁、ガラス片などが落ちてくる可能性が高いので危険です。
カバンや衣類などで頭を守りながら、学校や公園など安全に素早く避難しましょう。
海や山にいる時
海にいる時は、大きな地震でなかった時でも安心してはいけません。
津波を警戒して、高台や3階以上の建物に避難してください。
山にいる時に地震が起きると土砂崩れの危険があります。
土砂崩れに巻き込まれないためにも、自分の背丈よりも高い急斜面からは離れ、足元に注意しながら避難しましょう。
海にいる時でも山にいる時でも、避難標識や土地の人の指示に従うことが大切です。
エレベーターの中にいる時
エレベーターの中にいる時に地震が起こったら、慌てずに全ての階のボタンを押し、最寄りの階で停止させて脱出してください。
もしも閉じ込められてしまったら、エレベーターのインターホンや非常ボタンを押して管理室に通報しましょう。
繋がらない場合は、携帯電話で管理室や消防、警察などに通報してください。
車を運転している時
運転中に地震が起きたら、急停止せずに、周りを見ながら道路の左側に寄せて車を停めてください。
車から降りて徒歩で避難する場合は、車検証や貴重品を忘れずに持っていきましょう。
避難する時は、車の窓を閉めて、エンジンキーをつけたままにしておきます。
こうしておくと、救急車や消防車の妨げになった場合、車を速やかに移動させることができます。
地震が起きて避難生活になった時の対処方法
地震が起きて、避難生活になる場合もあります。そんな時の対処方法も紹介していきます。
家で避難する場合
ライフラインが復旧するまでの期間は約1週間と想定しましょう。
食料や飲料の他にも、携帯ラジオや携帯用トイレ、ライターや電池などを用意しておくのがおすすめです。
ケガの原因や避難の妨げにならないように、普段から部屋の家具の配置や転倒防止策を考えておきましょう。
廊下や玄関、高い所に物を置かない工夫が大切です。
避難所に滞在する場合
地震が起き、避難所にしばらく滞在することになる場合もあります。
そんな時に備えて家族分の非常用持ち出し袋を準備しておきましょう。
レジャーシートやアルミシート、寝袋や毛布などを用意しておくと、地面や床に座ったり休んだりするときに使えるので便利です。
誰が何を持ち出すか家族で相談しておきましょう。
まとめ
今回は、地震の対処方法について紹介しましたが、知らなかった人も多かったのではないでしょうか。
地震の時、どう対処すればいいのはわからず不安な人は、今回紹介した対処方法を覚えておきましょう。
地震から身を守るためには、地震の詳しい情報を知ることも大切です。
地震動予測地図ウェブサイト全国版や津波ハザードマップ(下記参照)で、自分や家族の行動範囲の危険箇所を確認しましょう。
非常時の連絡方法や集合場所を決めておくと慌てずに行動できるので、時間のある時に自治会主催の防災訓練に参加するのもおすすめです。