防災アイテム紹介

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2023/01/11 コラム

災害時の「車中泊」に必要なアイテムと注意点をご紹介!

災害時の「車中泊」に必要なアイテムと注意点をご紹介!

緊急時の避難場所について考えたことはありますか?

緊急時の避難場所を確認することも大切ですが、車を避難場所にすることもできます。

今回は、災害時に車中泊で避難するメリットや注意点、必要になるアイテムなどを紹介していきます。

避難先に車を選ぶメリット

車中泊避難を選ぶ1番のメリットは、家族のプライバシーを確保できることです。

広いとはいえ大勢が同じ空間で過ごす避難所と比べると、受けるストレスが軽減され、感染症対策に組み込まれている人口の密集を避けられます。

事前に車中泊に必要なアイテムを揃えておけば、避難生活の快適さも増すでしょう。

家族で移動する時の手段にもなり、多くのメリットがあります。

避難時の車中泊の注意点

車中泊避難での注意点は、駐車場所と健康リスクです。

駐車場所

避難するまでの移動経路を含めて、駐車場所は安全な場所を選びましょう。

土砂崩れや浸水、倒壊しそうな建物などが周辺にあると危険です。

坂道などに駐車しないといけない時は、車止めを必ず設置しましょう。

市町村が指定した駐車スペースなどを利用するなど、周囲をよく見たうえで、車を停めましょう。

ひなんピングでは、災害時に車中泊避難ができる場所の募集・登録を行っています。
登録済の車中泊避難所についてはこちらから

健康リスク

車中泊避難で1番注意しないといけないのは、健康リスクです。

特に、エコノミークラス症候群のリスクは季節を問わず存在します。

エコノミークラス症候群は、同じ姿勢を6時間以上続けることで起こる病気です。

足の静脈にできた血栓が肺の血管を詰まらせることで、呼吸困難や激しい胸の痛みを引き起こします。

4、5時間に一度、散歩などの軽い運動やストレッチを行ったり水分補給をしたりして予防しましょう。

また、夏には熱中症、冬の降雪時には一酸化炭素中毒のリスクもあります。

いずれも死に至るケースが報告されているので、サンシェードで社内の温度を上昇させない工夫や、なるべく保温シートなどで防寒するといった対策が必要です。

車中泊避難で必要なアイテム

通常の防災対策と同じように非常食や飲料水の準備も必要ですが、車中泊避難では以下のアイテムを用意しておくのがおすすめです。

サンシェードやカーテン

サンシェードやカーテンは、車の窓を隠すアイテムです。

プライバシーを確保するだけではなく、車内温度の上昇や紫外線対策としての効果も期待できます。

車中泊用マット

座席シートを全て倒しても、隙間や凹凸があるので、その状態で横になっても体に負担がかかってしまいます。

そんな問題を解決してくれるのが車中泊マットです。

車内スペースがフラットになり、普段のように体をまっすぐ横になれる状態に近づけられます。

防寒・保温シート

車は外気の影響を受けやすいので、夏や冬といった季節には銀色の防寒・保温シートが必要です。

あらかじめ大きいサイズを用意して、隙間ができないように使えば、断熱効果だけでなく目隠し効果も期待できます。

携帯トイレ

災害により水道が止まった時に活躍するのが携帯トイレです。

避難所などに設置される災害用の仮設トイレは、多くの人が利用するので、トイレの数が足りなかったり、不衛生になったりする場合があります。

最低でも、1日5回×家族の人数×3日分は用意しておきたいアイテムです。

非常食と飲料水

非常食は、火や水を使わずに食べられる物がベターです。

また、エコノミークラス症候群や熱中症対策になる水分補給は、普通の水で構わないので多めに用意しましょう。

大判タオル

大判タオルは、身体を拭いたり掛け布団にしたりするなど、幅広く使える万能アイテムです。

カーテンの代わりにも使えますが、断熱効果などはないことに注意しましょう。

ポータブル電源

電気は車からも確保できますが、ポータブル電源を用意しておくと便利です。

パソコンやスマホが充電できるのはもちろん、小型の家電が使用できるようになります。

日常生活での停電対策としても効果的なので、1000Wh以上の大容量モデルを用意しておくと安心です。

ひなんピングでは発電機・蓄電池の実証実験もしています!
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まとめ

今回は、災害時に車中泊で避難するメリットや注意点、必要になるアイテムなどを紹介しましたが、いかがでしょうか。

災害発生時には市町村があらかじめ指定している避難所に向かうのが原則ですが、状況によっては車中泊避難という選択肢の方が良い場合もあります。

防災対策はやりすぎて困るということもなく、多い方が安心です。

車中泊避難の注意点を把握し、日頃から必要な物を揃えて、しっかりと災害に備えましょう。