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2025/01/28 コラム

地震が起きたらどうする?発生直後の行動チェックリスト

地震が起きたらどうする?発生直後の行動チェックリスト

1995年1月17日 午前5時46分。
阪神淡路大震災が発生してから、30年を迎えました。

引用元:【公式】阪神淡路大震災1.17のつどい

ひなんピングスタッフ一同、亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、かけがえのない肉親を失われた御家族の皆様にお悔やみを申し上げます。

災害は突然起きるもの。

そんなときに備えて知識を付けているつもりでも、何を優先するべきかとっさに判断できる自信はありますか?

パニックにならないためにも、発生直後の行動をリスト化してみましょう。

今回は地震が起きた直後を想定して、いぢちひろゆきさんの「防災無料イラスト」を使ってリスト化していきたいと思います!

どこで起こるかわからない突然の地震!備える知識は分単位で細かく!

地震で倒れた家屋

地震が発生した場合、「まず身の安全の確保をしましょう。」とアナウンスされているので、みなさんまずは自分をまもる行動をとることは理解していると思います。

子どもたちは学校で、社会人は勤め先で、各自避難訓練をしていることと思います。

避難訓練をしているから大丈夫!と安心している方も多いかと思いますが、いつどこで起こるかわからないことにとっさに対応するのは容易ではありません。

地震発生直後の細かい行動リストを分単位で細かくイメージしておくことで、とっさの対応力が増すこと間違いなし!

地震発生直後の適切な行動が命を守る

地震で倒れた家屋

揺れている間は、まず何よりも自分の身を守る行動をとりましょう。
自分が助からなければ、家族を助けることもできません。

地震発生直後の対応の基本は、次の3点です。

 〇どこにいても、大切なことはまず身を守ること。
 〇安全な場所で揺れがおさまるのを待つ。
 〇あわてず落ち着いて行動する。

以上のことを念頭におき、発生直後から分単位で細かく行動をチェックしてみましょう!

地震発生直後から分単位の適切な行動(屋内編)

屋内編

❶あわてず、落ち着いて、自分の身を守る
すぐに机の下などへもぐる。倒れてくる家具や落下物、窓の近くにはいかないように注意する。

❷火の始末・確認
コンロの火を消し、ガスの元栓を閉める。無理はしない範囲で行う。

❸ドアや窓を開けて、逃げ道を確保する
家がゆがんでドアが開かなくなったり、家具が倒れて出口がふさがれてしまう可能性があるため、逃げ道の確保をしておく。

❶火元を確認、出火していたら初期消火
火災が発生したとしても、火が小さければ、揺れがおさまってから消しても、十分間に合うので、消火器などで初期消火を行う。
大声で火災を知らせ、助けを求める。声を出すことで、冷静さを保つ効果あり。
一方で、火はあっという間に燃え広がるもの。ある段階で初期消火をあきらめて、逃げることも大事。

❷家族の安全を確認
災害用伝言ダイヤル(171)」に伝言を残す、家族の伝言を確認する。
災害用伝言板(Web171)」に伝言を書き込む、書き込みを確認する。

❸靴やスリッパをはく
ガラスの破片などから足を守る。

❹非常持出品を手近に用意する
非常持出品、防災グッズ、備蓄品、避難グッズなどを手元に準備する。

❶隣近所の安全を確認
特に一人暮らし高齢者など要配慮者がいる世帯には積極的に声をかけ、安否を確認する。火が出ていたら大声で知らせ、協力して消火をする。

❷余震に注意
大きな地震の後には余震が発生することがあるため、注意をする。

❶ラジオなどで情報を確認
間違った情報にまどわされないようにラジオなどで正確な情報を得る。

❷電話はなるべく使わない
電話回線が混線する恐れがあるため控える。

❸家屋倒壊などの恐れがあれば避難する
ブロック塀やガラスに注意する。車は使用しないこと(山岳部などの一部地域を除く)。

❶子どもを迎えに行く
保育所(園)・幼稚園や小・中学校に子どもを迎えに行く。
自宅を離れるときには、行き先を書いたメモを目立つ場所に残すようにする。

❷出火防止対策をする
ガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを切る。

❶必要に応じて避難所へ避難する
「警戒レベル3高齢者等避難」が出されたら、高齢の方や障がいのある方など避難に時間のかかる方やその支援者の方は危険な場所から避難し、それ以外の人は避難の準備をすること。
そして、「警戒レベル4避難指示」が出されたら、危険な場所から全員避難する。

❷消火・救出活動
隣近所で協力して消火や救出を行う。
あわせて消防署等へ通報する。

❶生活必需品は備蓄でまかなう
災害発生から3日間は外からの応援は期待できないため、各自備蓄しているもので対応する。

❷災害情報、被害情報の収集
市の広報に注意する。
各自治体で更新されている防災計画には、避難所などの備えについて土嚢の数や備蓄食料など細かく記載されていることが多い。
間違った情報を避けるためにも、市の広報を信頼した方が正確な情報が得られる。

❸壊れた家には入らないこと
壊れた家は倒壊する恐れや粉砕したものなどでケガをする可能性もあり、危ないため近づかないこと。

❹引き続き余震に警戒する
大きな地震の後は余震がつきもの。
気象庁は、最大震度5弱以上が観測された等の大地震が発生した場合に、約1~2時間後から今後の地震活動の見通しや防災上注意すべきこと等について発表している。【国土交通省 気象庁HP 大地震後の地震活動(余震等)について

❶自主防災組織を中心に行動する
自主防災組織とは…地域住民が「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識に基づき自主的に結成する防災組織のこと。

❷集団生活のルールを守る
集団生活はストレスがかかるため、モラルある行動をひとりひとりが考えて行動するようにしよう。

❸助け合いの心をもって生活する
過去の災害体験者たちの話からも「助け合いの心」がいかに大切であるか…という体験談も出ている。
ひとりひとりの配慮ある心配りを大切に生活していきたい。

❹三密(密閉・密集・密接)を避ける
避難場所では収容人数に限りがあるが、隣との距離を保つのがなかなか大変な場所も想定される。
プライバシーを守れる距離感を保つ心かげをしよう。

❺衛生管理に注意を払う
避難所生活では限られた資源で生活を余儀なくされるため、衛生面で管理が難しいことが予測される。
水、ウェットティッシュ、オムツ、ティッシュ、アルコール消毒などの衛生用品の準備をしっかりして対策できるようにしよう。

地震発生直後の適切な行動(屋外編)

屋外編

❶あわてず、落ち着いて、自分の身を守る 

カバンやカゴなどで頭を守る。周囲、上部に危険なものがないか確認してなるべく離れる。

※ブロック塀、児童販売機、駅の表示・案内板、買い物先の棚の商品、窓など

繁華街にいるとき

  • ガラスや看板、ネオンサインなどの落下物に注意。
    手荷物などで頭を守り、広場などへ逃げる。
  • 建物や塀、電柱などから離れる。自動販売機の転倒にも注意を。

住宅街にいるとき

  • ブロック塀や石壁、門柱から離れる。倒壊の危険性がある。
  • 屋根がわらなどの落下物に注意する。
  • 切れて垂れ下がっている電線には決して触らない。

駅のホームにいるとき

  • 掲示板や看板などの落下物に注意。
  • 改札口に殺到するとパニックになる。
    大きな揺れがおさまるまで、近くの柱に寄り添い、構内アナウンスに従う。

自家用車・公共交通機関利用時など

◎自家用車の場合

❶あわてず、落ち着いて、道路の左側に停車してエンジンを切る
急ブレーキは大事故の原因に。
ハンドルをしっかり握って徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車してエンジンを切る。

❷車内で待機し、情報の確認
揺れがおさまるまで車外には出ず、カーラジオなどで情報を確認する。

❸車を置いて移動する際は、道路外に移動する
車を置いて避難する場合は、できるだけ道路外の場所に移動する。
やむを得ず道路上に車を置いて離れるときは、緊急時に移動させることもあるので、窓を閉め、キーをつけたまま、ドアロックもしない。
連絡先メモを残し、貴重品や車両証を持って離れる。

◎公共交通機関利用時

❶手すりや背もたれをつかむ、しゃがみこんで座席のあしにしがみつく
座っている場合は前かがみになって、前の座席の背もたれをしっかりとつかむ。
立っている場合は、つり革やシートの手すりをしっかり握るか、しゃがみこんで座席の脚にしがみつくようにする。

❷あわてずに、運転手の指示に従う 
揺れがおさまってもあわてて外に飛び出さず、運転手の指示に従う。

まとめ

いかがでしたか?

震災直後の行動を細かくチェックすることで、「備え」が視えてきましたね。

安全に避難できるように、玄関など出入り口までの通路に家具や倒れやすい物を置かないようにする。
また、いろいろな物を置くと、いざというときに出入り口をふさいでしまうこともあるので、通路や玄関付近にはものを置かない工夫をするなど。

また、震災直後の行動をイメージする中で、家族や地域の方とも事前に共有、確認しておかなくてはいけないこともありましたね。

人はひとりでは生きていけません。

災害時となると、それは顕著にあらわれるでしょう。

手と手を取り合い、「助け合いの心」を大切に乗り切りましょう!

機会があれば、散歩しながら避難経路を確認して危険な箇所がないかチェックしてみたり、地域の避難訓練に参加してみてはいかがでしょうか?

ひなんピングでは医療的ケア児とそのご家族にご協力いただき避難訓練を実施いたしました。
その時の様子をレポートにまとめています!
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