防災アイテム紹介

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2023/01/25 備える

非常用電源の備えをしよう!日常生活用具で給付申請可能な場合も。

非常用電源の備えをしよう!日常生活用具で給付申請可能な場合も。

停電に備えて非常用電源の準備をしておきたいと考えている人は多いでしょう。

特に、自宅で酸素や人工呼吸器などの医療機器を24時間使っている人にとって、災害時の停電は命に関わります。

今回は、非常用電源の種類や購入時に利用できる自治体の給付制度について紹介していきます。

非常用電源は主に3種類!選ぶ時は波形に注意

個人で非常用電源として利用できる物は、発電機、蓄電池(バッテリー)、自家用車の3種類に分けられます。

予算などに合わせて種類や容量を選べば良いのですが、出力される電気の波形には注意が必要です。

電気の波形は3種類あり、それぞれ正弦波、矩形波、修正正弦波と呼ばれています。家電製品や医療機器は、正弦波での利用を前提としています。

ここで言う家電製品は、パソコンなどの精密機器や扇風機などのモーターが搭載されている物、調光機能のある照明器具などです。

それ以外の波長での使用は、動作が不安定になったり、一見動作に問題がなくても故障したりする恐れがあります。

矩形波や修正正弦波の電源が使えるのは、コンピュータ制御やモーターが搭載されていない比較的単純なつくりの家電製品です。

非常時に医療機器や精密機器に電力供給を考えているなら、正弦波の電源かどうか購入前にしっかりと確認しておきましょう。

発電機

発電機は、エンジンを動かすことで電気を発生させる装置です。

お祭りなどで屋台の横で派手な音を立てながら動いているのを見かけたことがある人もいるでしょう。

動かすために必要な燃料には、ガソリンやカセットボンベ、太陽光などがあり、燃料が続く限り動き続けます。

持ち運べる上、十分なパワーを持っているのが強みです。

ですが、定期的なメンテナンスが必要になりますし、ガソリンタイプの物は一酸化炭素中毒の危険性から屋内で使用できないので気をつけましょう。

蓄電池(バッテリー)

蓄電池(バッテリー)は、モバイルバッテリーの大容量タイプだと考えるとわかりやすいでしょう。

高い安全性と充電により繰り返し使えるのが魅力的です。

ですが、容量の大きさに比例して大きさや重さが増加し、使用していない時以外でも放電しているので定期的に充電が必要になります。

医療機器向けに検討しているなら、専用の蓄電池をメーカーに問い合わせて備えるだけでなく、市販の物も用意しておくのがおすすめです。

自家用車

車を持っている人なら、そこから電気を取ることができます。

特に電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)は、大容量のバッテリーが搭載され、地震などで停電している地域に電源として送られた実績もあります。

コンセントがない車は、カーインバーターという専用の機械をシガーソケットに取り付ける必要がありますが、1万円前後で購入できるのが魅力的です。

ですが、車から家の中まで延長コードが必要になりますし、車のバッテリーが上がってしまうと使えないと言うデメリットがあります。

非常用電源は自治体の給付事業が利用できる

非常用電源は、発電機で約20万円、蓄電池でも1000Whで10万円以上と、購入をためらってしまうほど高額です。

そんな時に利用したいのが、自宅で医療機器を必要とする障害者や障害児などのために日常生活用具給付等事業という市区町村の必須事業です。

日常生活用具給付等事業に非常用電源を追加する動きが、全国の自治体で続々と広がってきています。

もし自分が住む市区町村で認められていない場合は、まず役所などの福祉窓口に相談してみましょう。

相談をする時は、国で給付が認められていることや、停電時に電源がないと命に関わること、具体的な製品名などを伝えましょう。

それでも断られた場合は、相談支援専門員や福祉政策に力を入れているNPO団体への相談をして、状況を相談してみましょう。

まとめ

今回は、非常用電源の種類や購入時に利用できる自治体の給付制度について紹介しましたが、知らなかった人も多いのではないのでしょうか。

災害による停電は、時期によって熱中症などの命の危険が伴います。

医療機器を動かす専用の非常用電源だけでなく、エアコンなどを動かせる市販の物もあると便利です。

紹介した内容を参考に、しっかりとした非常用電源を用意しておきましょう。

医療的ケア児家族や支援者の方の茶話会にて、防災用の蓄電池活用について話し合いました。