災害から子どもの命を守る「防災名札」を作ろう!
もし子どもがひとりでいる時に災害が起きてしまったらどうしようと考えたことはありませんか。
そんな時に役立つのが、防災名札です。
防災名札は、迷子札と同じようなもので、子どもの名前や住所、電話番号、保護者の名前や連絡先などが書かれているカードです。
防災名札を作り、子どもに持たせておけば、災害時にお子さんがひとりになってしまっても、周囲の人が助けてくれたり、安否確認などができたりする可能性が高くなります。
今回は、防災名札の作り方や注意点などを紹介していきます。
防災名札の作り方
紙を用意して必要な情報を書く
まずは、紙を1枚用意しましょう。
紙を二つ折りにして、カードホルダーやパスケースに入るサイズの紙がおすすめです。
二つ折りにした時、外側になる面に子どもの名前を書き、内側になる面に住所や電話番号などのくわしい個人情報を書きます。
これは個人情報をむやみに晒さないためです。
個人情報を書く時は、濡れたりこすれたりしても簡単に消えない油性ペンを使いましょう。
ラミネート加工をしてケースに入れる
次は、水や汚れで紙がダメになってしまわないように、ラミネート加工をします。
ラミネート加工は、専用の機械がなくても簡単にできるので問題ありません。
専用の機械を持っていない人は、100円ショップなどに売っているラミネーターシートを購入しましょう。
ラミネート加工をした紙をカードホルダーやパスケースに入れれば、防災名札の完成です。
身に着けやすいように工夫する
作った防災名札は、首から下げられるようにしたり、安全ピンでとめられるようにしたりして、身に着けられるようにしましょう。
子どもがひとりでも簡単に身に着けられるようなものにするのがポイントです。
家族の写真を一緒に入れておくと、離れている家族を見つけやすくなったり、不安になった時に見て元気が出たりする効果もあるのでおすすめです。
防災名札に書くこと
防災名札に書くことは、特に決まっていません。
ですが、子どもの状態に応じて書くことを決めておきましょう。
子どもや保護者、親戚の情報
最低限書いておくといいものは、子どもの名前や住所、生年月日や血液型、後は保護者の名前と連絡先です。
遠方に親せきがいる場合は、親戚の連絡先も書いておきましょう。
「遠方」の親戚というところがポイントです。
災害が発生している場合、近くに住む親族の連絡先しか書いていないと、同じように被災していて連絡が取れない可能性があります。
連絡の取れる可能性が高い、遠方の親戚の連絡先を書いておけば安心です。
身体的な症状
もしアレルギーを持っていたり、病気や障害を持っていたりして、何か特別な配慮が必要になる場合は、そのことを防災名札に書いておいてください。
見た目では分からないこともいろいろあるので、しっかり書いておきましょう。
そうすれば、周囲の人たちがお子さんを保護する時に役立ちます。
防災名札の注意点
防災名札には、個人情報が満載なので、むやみに晒さない工夫が必要です。
子どもに渡す時は、「災害時以外は身に着けないように」と伝えたり、名前以外は見えないように二つ折りにした紙の内側に書いて持ち歩くようにしたりしましょう。
まとめ
今回は、防災名札の作り方や注意点などを紹介しましたが、いかがでしょうか。
災害は時と場所を選びません。
必ずしも子どもと一緒にいる時に災害が起こるとは限りません。
防災名札は、そんな時に子どもの身を守ってくれるお守りのようなものです。
防災名札は簡単に作れるものなので、まだ用意していなかった人はぜひ作ってみてください。