ホンネ

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2022/04/28 大石えま

お腹の赤ちゃんの病気わかった日のこと Vol.2

お腹の赤ちゃんの病気の可能性を指摘された翌朝一番に紹介状を持って、国立医療センターへ向かいました。

「できれば旦那さんも一緒に…」と言われていたので、仕事の予定を振り替えて同行してもらいました。

「旦那さんも一緒に」だなんて、嫌な予感しかしませんでした。

そして、医院で指摘された「四肢短縮症(ししたんしゅくしょう)」についてもたくさん調べました。

四肢短縮症に加え、胸も小さめだと聞かされていました。
たくさん怖いワードが並んでいました。

「でも、まだ決まったわけじゃない。勘違いかも知れない!」

…そんな願いを込めて病院へ向かったのでした。

病院に着き、少し待った後、診察室へ呼ばれました。

早速エコーでの診察でした。

ハキハキした感じの女性医師が20分ほど、エコーを見ていたように感じます。

たまにお腹の一部分を強く押され、痛みを感じたのを覚えています。

エコーでの診察の後、すぐに説明を受けました。
同じ週数の赤ちゃんに比べ、明らかに手足が短く、四肢短縮症には間違いないと言われました。

続けて、
「肋骨(ろっこつ)の小ささが気になる。肋骨が小さいと肺が育たない。」と指摘されました。
産まれてきた時に呼吸ができず、肺が育たずお腹の中で亡くなることもあるそうです。

四肢短縮症でも普段の生活に支障がない方もたくさんいらっしゃいますが、肺が育たなければまず呼吸すること、すなわち生きていくことができません。

お腹の中で、そして20週という比較的早い段階でそれがわかる場合、重症なことが多いのです。
ここで言う重症とは、肺が育たず生きていけないことを言います。

そして、四肢短縮症の原因として骨の疾患を指摘されました。「何らかの骨の疾患なのは間違いない。」と。

ただ、骨の疾患と言っても何百通りもあり、詳しくは赤ちゃんが産まれてきてみないとわからないため、中絶をする人がほとんどだそうです。

担当の医師が知っている中で、妊娠継続を選んだ人は1人もいないとのことでした。

説明時に書いていただいたメモ

医師が紙に書きながら説明をしてくださいましたが、その内容を理解することは難しく、受け入れ難い内容でした。
でも、診察の前日に自分なりに、いろいろと調べていたので、打ちのめされながらも泣かずに落ち着いて聞くことができたように思います。

その後、お腹の成長過程での骨の状態を確認するため、病院の別の階にあるもう少し性能の良いエコーで診察をしてもらいました。

今のところ赤ちゃんに骨折は無いようでした。より詳しい診察のためにCTを撮りました、わたし越しにお腹の赤ちゃんのCTを撮るのです。
すごく不思議な体験でしたが、このお腹にしっかり赤ちゃんの存在を感じることができました。

「ここに、いるよ!」って赤ちゃんが主張しているようでした。

そのわたし越しの赤ちゃんのCT画像をもって、別の病院の専門医に診断を委ねられました。

肺が育たない病気だったら…赤ちゃんは諦めなければならない。

そんな絶望的な考えがが頭の中を駆け巡ります。

だけど、

「結果が出るまでは何も考えずに過ごそう!」

そう決めました。まだ決まってもいないことに絶望したくなかったからです。

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